「校長あいさつ」  令和6年4月 

 令和4年度より本校の校長を務めております 棚澤 大輔(たなざわ だいすけ)と申します。保護者や地域の皆様の思いや願いを受け止め、共に子どもたちを育てる学校を目指し、今年度も全力を尽くし学校経営に取り組んでまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 本校は、明治40年(1907年)に前砂小学校と合併して小谷尋常小学校となり、現在の地に移転開校してから今年で118年目を迎える学校です。鴻巣市の北西に位置し、すぐ近くを荒川が流れており、春は菜の花で土手一面が黄色く染まります。また、南西方向には、富士山や日本一長い真っ赤なアーチの水管橋、更にはその向こうにそびえる秩父連山、北から西には遠く男体山や赤城山も一望できます。

 明治40年4月27日開校の際に、当時の埼玉県知事であった(大久保 利武氏)よりいただいた祝辞(本校校長室掲額)

 

 

 

 

 

 周りには田園が広がっており、豊かな自然に恵まれた地域にある学校です。秋には、コスモスアリーナ周辺の河川敷に、1000万本とも言われる色とりどりのコスモスが咲き乱れます。また、学区内のあちらこちらで季節の草花を楽しむこともできる美しい地域です。

 校地内には様々な樹木や植物があり、さらに運動場は平成25年度より全面が芝生化され、芝生保全会の皆様の多大なるご協力により、毎年美しい状態に維持されています。 

 このような自然に囲まれ、色とりどりの季節の風景が見られる本校は今年度、新1年生7名を迎え、全児童数89名、6学級でスタートいたしました。全学年が単学級の小規模校ではありますが、子どもたちは一人一人もてる力を発揮して生活しており、日々成長している様子が見られます。

 今年度は学校経営方針として「一人一人を大切に 一つ一つを丁寧に 一日一日を思い出深いものに」を掲げました。個に応じたきめ細かな支援を通して、子どもたち一人一人の成長を支援すること。授業や行事、生活が充実したものとなるよう、みんなで一つ一つの取組を丁寧に進めること。学校生活が充実し、思い出深いものとなるよう、みんなで日々を全力で取り組むとともに、振り返る場面を通して明日につなげる活動を進めること。こうした思いを全教職員で共有し、学校教育活動に取り組んでまいります。

令和6年度小谷小学校グランドデザインはこちら → R6小谷小グランドデザイン.pdf

 さて、長い歴史を持つ本校ですが、令和7年3月31日をもって閉校することとなっております。最終となる今年度の学校教育活動が子どもたちにとって一生の思い出となるよう、学習はもちろん、人間関係づくりや体力向上など、学校生活をより充実させていきたいと考えております。そして、これまで本校が培ってきた地域とのつながりを大切にし、地域に誇りをもち、郷土を愛する子どもたちを育てていきます。また、学校教育活動に保護者や地域の皆様に参画いただくことを通して、皆様にとっても小谷小学校の思い出深い1年となれば幸いです。

 本校に関係する皆様のご理解とご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

 

鴻巣市立小谷小学校長 棚澤 大輔